渋谷のラブホテルで働くような人になりたくない。ハードボイルドに生きたい。

この話は僕が愛と憎しみが渦巻く街、渋谷にいた頃の話だ。

 

 

僕には毎朝のルーティンがある。

朝起きたらミネラルウォーターをコップ1杯、それからクラッカーを3枚食べる。

その後はランニングだ。 汚い街だが走っているとそれなりに綺麗なものも見つけることができる。

道端にふいに咲く花とか。

 

(飽きたので中略)

 

 

 

そしてなんやかんやでラブホテルで働くことになった僕は面接のために職場となるラブホテルに足を運んだ。

 

 

 

 

 

偽物っぽい作りだ。

きらびやかに見えるがよく見れば何もかも噛み合ってない。

居心地の悪い空間だ。  まぁもっともここのラブホテルを使う連中の愛なんてものも、所詮取り繕った偽物。  みんなその違和感を必死に気がつかないふりをしてるんだ。

 

 

 

 

店長「君かい?   ラブホテルで働こうなんてハードボイルドな事を考える若者は」

 

普通の男だ。 特に特徴らしきものもない。

 

 

 

僕「ふふ。  えぇそうですよ。  昔からハードボイルドさには定評がありましてね。」

 

 

 

店長「ふん。それは頼もしいな。君は俺の若い頃にそっくりだよ。」

 

 

 

 

僕「僕は愛がよく分からないんです。愛とは何なのか。 希望なのか絶望なのか。」

 

 

店長「それを知るのにラブホテルはうってつけだよ。  君なら半年もあればハードボイルドになれるんじゃないかな。ただ君は若い。 故にまだ世界に何かを期待しているんだ。 君は世界を俯瞰しているつもりかもしれないけどね。期待や希望を持つなとは言わない。ただそれを手放す覚悟は持っておいた方がいい。

 

 

僕「えぇ。楽しみですよ。  店長。」

 

 

 

 

店長「どこまでやれるかな。。」

 

この時見せた店長の冷たい微笑みを僕は見逃さなかった。

 

 

 

 

シフト初日

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「おはようございます。  今日からここで働く事になりました。  みなさんとは今朝飲んできたピーチティーのようなハーモ。。なっ!?」

 

 

 

 

 

そこに繰り広げられていた光景は僕を圧倒した。   

 

 

 

 

 

一同「おはよう 」

 

 

 

そこには10人ほどの男女がいた。

特に目を引いたのは40代とおぼしき男性。

全身に刺青を施し、顔の内部には何かを埋め込んでゴツゴツとしている。頭にはツノらしきものが生えている。耳たぶにはかなりの大きさの穴が開いており、小皿ほどの大きさの皿みたいなもの、というかもやは小皿が埋め込まれていた。どこの部族ですか?

てか ちょーこえええええ。小皿めちゃ便利そうじゃねえかあああ。

 

 

 

 その隣の男も負けていない。

 

 

 

ドラエもんみたいな体型をしている分際で髪の毛がドレッド。しかもそれがかぐや姫並みに長かった。

それをう◯こみたいに頭に巻き上げ、ターバンで覆っている。

巻いたターバンが後ろに折れてフリーザの第二形態みたいになっている。

f:id:karamazof_life:20161216174019p:plain

フリーザ「おはよう  どこから来たの?」

 

 

 

僕「◯◯駅です」

 

 

フリーザ「お!最寄り一緒じゃん!◯◯線だよね??」

 

 

 

やばい。と思った。  

こんな奴と絶対一緒に帰りたくない。

  間違いなくテロ集団的な何かだと思われる。というかこんな生物が近所に居たとは。。引っ越そう。

 

 

僕「また、電車で会うかもしれないですね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フリーザ「いや、俺スケボー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハードボイルドおおおおおお!!!?

電車で片道30分をスケボーだと?

というかスケボー死ぬほど似合わねええええ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おっといけない。。    彼らのハードボイルドさに押されてハードボイルドを失いかけた。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残りのメンバーもかなり個性的な面々だった。     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえずみんな金髪だった。 最低でも金髪だった。 ピンクとか青がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

格闘技をやっている金髪の男性とツノの生えた刺青の男性とフリーザが三人で談笑していたのを見たときは『ここはナメック星か?』とも思った。

 

f:id:karamazof_life:20161216174925p:plain

f:id:karamazof_life:20161216175010p:plain

f:id:karamazof_life:20161216174019p:plain

 

 

 

 

 

というか『いや、ナメック星かーーーい!!!』と心のそこから突っ込みたかった。もうハードボイルドなんてどうでもよかった。 しかしそんなことをしたら最後。細胞レベルで抹消される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とにかく全てが衝撃的だった。  それからも普通だと思っていた店長が実は首以下全部刺青だったり、 普通の女の子だと思っていた子が実はバイセクシャルのお女芸人だったり。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他にもいろいろある。 しかし今回はその中でも一番心に残っている出来事を話そうと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が働いているホテルの清掃は基本的に3人組で動く。 3人組はその日のシフトで適当に組まれる。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日僕は 全身刺青男(以下 ギニュー)とフリーザと組むことになった。

このメンツは初めてなので緊張したが、僕が慣れてきていたのもあって談笑しながら適当に作業をすすめていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてなぜか話は深いほうへ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フリーザは小さい頃に両親が離婚し、母も亡くしていた。 学校もろくに言っていないようだ。 そのような話をさらっとなんでもないように話した。

僕みたいな『普通』の人間の生活に興味をもって、たくさん質問してきたのを覚えている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場が和んだので僕はギニューに「刺青を入れようと思ったきっかけはなんですか?」と聞いてみた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この質問は僕が一番気になっていたことだ。 彼の刺青は海外のアーティストやスポーツ選手がおしゃれ感覚でするそれとは違っていた。

完全に常軌を逸していた。 間違いなく日常生活に影響を与えるレベル。外に出るときは手袋にマスク、帽子をかぶっていた。

意味が分からなかった。 一体なんのために。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギニュー「もう覚悟だけはとうの昔に決めたからさ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質問の答えになっていないじゃないか。とその時は思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というか今もわからない。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

というか普通にギニューが質問の意味を正しく汲み取っていない可能性もある。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただその言葉は今もまだ忘れられない。 僕の頭から離れない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからのギニューの話はハードボイルドそのものだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ギニューは海外に刺青を入れにいくため、世界中をさすらうらしい。 

スウェーデンの湖のほとりの小屋で女を抱いた話はハードボイルドすぎて気を失いそうになった。

 

 

 

 

 

 

 

しかもこの人はある女性の家に居候しているらしいのだが、その女性は誰もが知る超有名外資企業のキャリアOLだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まさにハードボイルドの権化であるギニューを目の前に、僕は当初のハードボイルドキャラを忘れ、ひれ伏した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんなんだろうか。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らは一体。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30代のビジュアル系バンドをしている男は仕事を終えると化粧をして、スタジオのある高田馬場に向かうそしてラブホテルに帰ってくる。

文字に起こしたらただのオカマである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界を放浪しつづける無職の男。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レズのお笑い芸人。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そのみんなが口を揃えていう。 「なんでここで働こうとおもったの? ここは君みたいな子が働く場所じゃないよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らは僕を違う世界の人として扱った。いつも距離を感じていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ僕と二人きりになるとみんな誰かしらの悪口を言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あいつはクズだ。  どーしようもないやつだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みんな誰かを自分の下におきたがった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はこんな風貌だが、普通の人にはわからない覚悟を決めて刺青を入れている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私は今はラブホテルで働いているがお笑い芸人を目指している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺はあいつとは違って本気でバンドをやっている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だからあいつとは違う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼らの強烈な個性は生きるための最後の切り札だ。アイデンティティハイパーインフレーションがここでは起きていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こうやって彼らのことをネタにしてブログを書いている僕は彼らを下に見ているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言われても否定できないかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外から入ってくるものではなく内から湧き出る情熱的ななにかを大切にしたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕がこれから何をやるにしても そのことに対して誇りを持ちたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他人の不幸せを願うのではなく幸せを心の中で願いながら生きたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハードボイルドに生きたい。

 

非公認会計士の僕がたった半年で公認会計士の資格をとれる訳がない方法を考えてみた。

タイトルが非常に読みづらくて本当にゴメンなさい。   

公認会計士の部分ですが、この頭の「非」は公認と会計士のどちらにもかかっています。 「非公認」会計士。いわゆる自称公認会計士という意味ですらありません。

私は何の分野でも公認されていませんし、会計に対する知識はほぼ皆無です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1つ断っておきたいことがあります。

皆さんもうお気づきでしょうが、この記事が本気で公認会計士を目指している人にとって1ミリも役に立たないということです。

それどころか、「公認会計士ってどんな仕事なんだろう?興味あるな」といったレベルの人にとっても全く役にたたなければ、今日の晩御飯のレシピを探しながらネットサーフィンをしているお母さんの役にもたたない。 というかもはや全世界の誰にも役にたたない。そんな自信があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タイトルを読み間違えてここを訪れた方がいたなら申し訳ないです。また、この記事を読んで不快な思いをされるかもしれない公認会計士の方。 心から謝罪いたします。(笑)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は公認会計士とは何なのかすらわかっていない僕が、半年で公認会計士になれるかもしれない方法をこれまで培ってきた薄っぺらい経験と偏りすぎた知識を振り絞り、考えていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、覚悟はいいですか? この先に繰り広げられるのは圧倒的なゴミ記事です。

この記事読み終えた後、皆さんのIQは5程低下します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この超効率化された社会の中で本来排除されるべく『無駄』をあえて作り出すことによって混沌とした社会に安らぎの場を提供し、なんやかんやで世界を救おうとしている僕の崇高な意思を汲み取り、読み進めていただくというこれまた崇高な覚悟と意思をお持ちの優秀な読者の皆様(今月のアクセス数6)ありがとうございます。大好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「世界を変えるのは、他所者か馬鹿者だ」 by本田圭佑

 

 

 

 

 

 

 

本田圭佑の名言を盾にして早速いきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず公認会計士とはなんなのか、 これはですね。 当たり前ですが「国から認められた会計士」です。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は今回新たな切り口から公認会計士という難関資格にアプローチしていきます。  

この切り口というのは比喩ではありません。 僕は公認と会計士の間にメスを入れ、実際に切り離してみました。  「公認会計士」ではなく「公認」 と 「会計士」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さんは、公認と会計士を切り離すなんて考えもしないでしょう。そんなこと、神をも愚弄する罰当たりな行為だと思っているでしょう。そこです。 皆が「できない。」「絶対無理だ。」 と思っているところにチャンスがあるのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは『公認』の部分に注目してください。これは文字通り「公(国)に認められた」という形容詞です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずここが第一関門だと考えられます。とりあえず、なんとかして国に認められましょう。 会計士として認められるのではなく一旦何かしらの形で認められましょう。先程きり離された「会計士」の部分は一回忘れてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

公認と会計士を同時に目指そうとする。その人間の傲慢さがこの試験を難しくしているのです。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何らかの形で公認された後に 「実は俺会計士なんだよね」とカミングアウトすればいいのです。その瞬間公認会計士が出来上がります。カミングアウトのタイミングに関してはまた後ほど詳しく解説いたします。どうですか? いけるきがしてきたでしょう!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて問題はどう国に認められるか。です

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とりあえず毎朝、国会議事堂前でのゴミ拾いを徹底してください。国会議事堂に出入りする人間には満面の笑みで元気よく挨拶してください。この一見地味に見える作業の積み重ねが国に認められるために不可欠となります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一週間続けた場合、 

国会議員A「なんか入り口に変な奴いなかった??」

 

国会議員B「え? まじ? 知らん」

 

 

 

一ヶ月

国会議員A「なんかあいつ毎日ゴミ拾いしてるよね? 挨拶元気だし。」

国会議員B「変な奴だな」

 

 

 

3ヶ月

国会議員A「やべー。 俺あいつ好きだわ。 認めそう。」

国会議員B「おいおい。しっかりしろ。お前が認めたらあいつなんやかんやで公認だぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

となると思われます。   元気よく挨拶をし、何人かの国会議員から挨拶が返されるようになったらもう国に認められてると言っていいでしょう。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、これであなたは公認になりました。おめでとうございます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて次は「会計士」の部分ですね。 ここは簡単です。皆さんにやっていただくことは、大きく分けて2つです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1、自分は会計士であると思い込む

2、お金に詳しくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1、自分は会計士であると思い込む

 

 

 

 

 

 

 

 

朝と晩、鏡にむかって自分は会計士であると言い聞かせてください。「私は会計士」を最低10回は繰り返してください。というか暇があればつぶやいてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2、お金に詳しくなる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会計士とはなんなのでしょう??

ズバリ、『お金に関してなんかやってる人』です。  これは明白な事実です。お金に関してなんかやってます。反則的すぎるほど抽象的なため、誰も反論ができないでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いきなりですが、以下の文を暗記してください。 やっと会計士の勉強っぽくなってきましたね!

 

すゝむし
十五夜の夕暮に 仏の御前に


宮おはして端近う眺めたまひつゝ 


念誦したまふ 若き
尼君たち二三人 

花たてまつるとて鳴らす閼伽つきの音 

水のけはひなときこゆさま変はりたる


いとなみに いそきあへる いとあはれなるに


例の渡りたまいて虫の音

いとしけく乱るる夕べかなと

 

 

 

 

 

 

 

これはですね。 我らが二千円札にプリントされた詩です。下の画像の左下の部分です。

これを一字一句暗記してください。こんなものを暗記しているのは『お金でなんかやっている』公認会計士以外いないでしょう。

 

 

f:id:karamazof_life:20161009114028j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして友人や気になる女の子といる時、そしてあらゆるビジネスシーンでことあるごとに儚げな表情でこの詩をつぶやいてみてください。

 

 

 

 

あなた(空を眺めながら儚げな表情で)「すゝむし
十五夜の夕暮に 仏の御前に。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

相手「え?なに??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなた「宮おはして端近う眺めたまひつゝ 。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

相手「これってまさか。。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなた(儚なげな表情でおもむろに二千円札をとりだしながら)「宮おはして端近う眺めたまひつゝ 念誦したまふ 若き尼君たち二三人 。。。

花たてまつるとて鳴らす閼伽つきの音 

水のけはひなときこゆさま変はりたる


いとなみに いそきあへる いとあはれなるに


例の渡りたまいて虫の音

いとしけく乱るる夕べかなと

 

なかなか忘れられないんです。こいつのこと。。」

 

 

 

 

 

 

 

 

相手「。。。。。。。ひぐっ。。。ひぐっ あなたはこんなにお金に詳しく。。お金に愛情をもって接している。。。。もしかしてあなたは。。。あなたは。。。  ひぐっ。。こ、公認会計士さんですか?  ひぐっ。。。。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなた「人の欲望、愛情、憎しみを一身に受ける彼らの悲鳴が聞こえるんです。彼らをその呪縛から解放してあげたい。それが公認会計士の僕の仕事です。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以上のことをやりきってください。 批判があるのは分かります。多くの人から笑われるでしょう。歴史に名を残してきた偉人たちもその当時は嘲笑の的でした。 時代を変えてください。歴史に名を刻んでください!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どうでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だから言ったじゃないですか。。。 読むなって。。。

新宿のナンパ師に弟子入りした話。仰げば尊し。

あの日、僕は何も代わり映えしない生活に飽き飽きとしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、それはあの日に限ったことではないのですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしあの日の僕は何かが違いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ネットサーフィンをしていた時に見つけたとあるナンパ師のブログ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに繰り広げられていたのは様々なナンパ理論。  有名大学をでて大手企業に就職したのち、ふとしたきっかけでナンパ師になったという意味がわからない経歴。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふとしたきっかけ」って何だっけ?? ググらざるを得ませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして気がついたら僕は、そのサイトの一番下にあった、ナンパ講習受付フォームに記入し、申し込んでいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんか怖かったので、名字に母の旧姓を使いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると5分も経たないうちにナンパ師の方から連絡が入りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しまった。まじか。まじでかかってきた。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「はい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナンパ師「どうも。 山田(仮名)です。 本日は私のナンパ講習にご応募いただきありがとうございました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「あ、はい (いや、そんなつもりじゃなかったんだけどな。。。)」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それからなんやかんや話が進み会うことになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もちろん無料ではなかったです。 2時間で2万円。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時はいろいろ出費が重なり、金がなさすぎて ご飯にマヨネーズと醤油をかけて生活していた僕です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マヨネーズに醤油をかけて食べる調味料中心の食生活を条件にナンパ講習を手にいれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでの僕の人生は石橋を叩きまくり、終いには向こう岸には渡らずに、こちらの岸の方がいいんじゃね? コンビニあるし。的な人生を送ってきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

でもそんな人生とはおさらばだ。 僕は変わるんだ。。!!  ナンパで。。。!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

熱いものが込み上がってきました。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

電話をした翌日、どんな人が来るか不安でたまらなかった僕は新宿のアルタ前で生まれたてのチワワのような潤んだ瞳でナンパ師を待っていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

集合時間ぴったりに彼は颯爽と現れました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見た目はおっさん手前。お世辞にもかっこいいと言えるような見た目ではありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

靴はかかとがかなりすり減っており、ダメージジーンズのダメージが激しすぎて、このジーンズはガチでダメージを負っているのではないかと疑うほど、ビリビリのジーンズを履いていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

え、この人ナンパできるのかな。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

かなり心配になったのを覚えています。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ナンパ師『ではまず、座学から入りますか。 喫茶店でも行きますか? カラオケでもいいですけど』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕『(座学?)え、 じゃあ。。喫茶店で』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんなダメージを負った瀕死のジーンズをさらに履きまわすドSな男と個室に入るわけにはいきません。怖すぎます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無駄におしゃれな喫茶店に入ってまず驚いたのは彼の決断の早さです。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼は一切の悩みを見せず、レジ横にあった紅茶メロンパンを必要以上の力で鷲掴みし、お飲物はどうされますか?という店員のアドヴァイスをフルシカトし、お会計を済ませレジを立ち去ると同時にメロンパンに食らいつき、席に着く頃にはすでにメロンパンを口内に詰め込み終えていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

頰を膨らまし無言でメロンパンをもぐもぐする山田(以下山田とします。仮名です)。真っ直な瞳で僕を見つめてきます。 気まずすぎました。 地獄ような時間でした。  

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は彼の長すぎるもみあげを見つめることでその長すぎる時間をなんとかやり過ごしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

30時間はたったでしょうか(体感) 彼がようやく喋り始めました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

やっと始まったかと胸をなでおろしたのもつかの間、彼の声がでかく、そしてすばらしく通ったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田「では、なぜナンパに興味を持ったか教えてください。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数人が僕らの方を振り返りました。

僕は恥ずかしさで頭がおかしくなりそうでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

不幸は重なります。 山田はかなりの饒舌だったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「世の中の大多数の人はナンパができません。 やらないんじゃない。できないんです。  道行く美女を見ても、いいなあと思うだけで行動に移せないんです。 普通に過ごしていて何人もの美女に出会えますか? だから私は・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな感じのことを言っていたと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は帰りたくて仕方ありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りの人が笑っているのを感じながら、白目を剥いている僕をよそに山田のナンパ理論の授業が始まりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マインドセットの仕方や会話の組み立て方 それからファッションや見た目について。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田『見た目は普遍的に有利ですね。 やっぱり見た目は重要です。 一年365日毎日10時間ナンパをしてきましたが見た目を磨くに越したことはありません。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツッコミどころが多すぎて便秘を引き起こしそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

絶好調な僕ならば『いやいや、365日10時間ナンパとか頭おかしいやん!!ただの超アクティブなニートやん!! てかその一年間の気づき全然還元できてないやん! 衣服ボロボロやん。ダメージの穴拡大しすぎやから。もう膝むき出しやん。どうでもいいからその、もみあげそれや!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エミネムばりのビートに乗せてツッコムところを、カフェでおっさんからナンパ講習を受けているという状況を周りのお姉さま方に嘲笑されているという状況におかれ、

且つ山田という異次元の生物の気迫に押され、生物としての戦闘力がカナブンレベルまで下げられていた僕は

 

 

 

 

 

 

 

「な、なるほどでしゅ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんということでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

赤ちゃんがみ(別名:baby accident  かんでしまうこと。ただかむだけでも恥ずかしいのに、さらにそれが赤ちゃん言葉のようになってしまうこと。その恥ずかしさはクラスの前で先生のことをお母さんと呼んでしまった時のそれに匹敵する。)をかましてしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな僕をよそにナンパ講習なるものは進んでいきました。 そしていきなり山田がある女性の写真を見せてきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕が困惑しながら 瀕死の金魚のように口をパクパクさせていると

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田「街でこの人見かけたらどう話しかけますか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕『え??』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田「はい。 3。。2。。1」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「いい天気ですね? とかですか。。?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間山田の顔に失望の色が広がりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「すみません。。 正解教えてもらっていいですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田『正解なんてものはありませんが、ぼくならこういきますね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田『プール帰りですか?』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田「ちゃんとみてください。 カバンが水色でビニール質ですよね? プール帰りの可能性が高いです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

う、嘘だろ?  決めつけがすぎないか? だいたいこの新宿に昼間から水色のプールバックをぶら下げてルンルン歩いている女性なんているのか?  そんな小学生の心を忘れなかった女性がまだこんな汚い街に。。?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だいたい山田。 なんだそのしてやったりの顔は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし山田の実績を見れば反論は難しいです。

山田が一年間で声をかけた女の数は3000人を超えています。

圧倒的なサンプル数により統計的に裏付けられた事実。  人間の直感はしばしば数学的な事実と乖離するのです。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

みなさんに覚えておいていただきたい。水色のビニール質のカバンを持っている女性がプール帰りである確率は極めて高い。これは統計的事実です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田『次は実際に外で女性に声をかけてみましょうか。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は血の気が引くのを感じました。

バカな話ですが、ナンパ講習を受けていながら自分がナンパをすることを想定していなかったのです。というかナンパという行為が今までの僕の生活とかけ離れすぎているためにいざやるとなると、もうどうしていいか分からない。それは『富士山登るかー。やっぱ富士山って言ったら1合目からでしょ!!!』と友達と盛り上がり張り切って行ってみたはいいものも、実際に麓に立った時の圧倒的な絶望感。あれに似ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田が席を立つ。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

重い足取りで山田の後を追う僕。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田「まずお手本を見せます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田の目が変わった。  山田の神経が研ぎ澄まされていく、僕らの間に言葉はない。街の雑踏が遠のいていく。  今この場を支配しているのは間違いなくこの男、山田だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

山田「あれ行きます」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田が静かに口を開いた。  視線はターゲットにむけたままで。 今何を考えているのか。 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田は言いました。1秒で視覚から入る情報をできるだけかき集める。次の1秒で今までの経験の中からいくつかの類似モデルを参照しつつ、最適な声かけを探り当てる。

最後の1秒で深呼吸。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三秒ルール。  これ以上時間をかけると ネガティブな考えが頭を支配し、動けなくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田が狙いをつけた女性は。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょいブス。。。!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まじか、  まあまあ 山田がBせんの可能性もあるし、まずは確実に成功するところを見せたかったんだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田が果敢に話かける。  しかし女の子の反応は悪い。。!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、あれは。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

無視!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

圧倒的な無視!!!

 

 

 

 

 

 

あれが噂に聞く ナチュラル無視!!!(あまりにも無視が自然すぎて話かけたこちらが話かけたことが幻だったのではないかと疑ってしまうほどの無視。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なんていうことだ。 あの百戦錬磨の山田で。相手がちょいブスな女の子でこの現実。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田「こんな感じです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、どんな感じだ。   てかこんな感じだったらやばくないか。

 

 

 

 

 

 

 

山田「ナンパは失敗ありきですから。じゃあまず僕にナンパしてみてください。練習で。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「え?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は新宿の繁華街のど真ん中でおっさんをナンパした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

可愛いですね。 飲みに行きませんか。 おっさんに積極的にアプローチをする青年、僕。  そしてなぜか頑なに僕の誘い拒み続ける山田。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田「ちょっとなんですか? 今急いでるんです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これは完全なる地獄絵図だった。 いや地獄そのものだった。演技だとわかっている。しかしとてもイラつく。。!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

周りの視線が剣山のように突き刺さります。   僕のピュアハートは血を吹き出しボロボロでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田「悪くないですね。  早速行ってみましょう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、悪いイメージしかできない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「すみません。 その前にちょっとコンビニで酒飲んでいいですか?  酔いたいです。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もうプライドもクソもあるか。ナンパなんてシラフでできるわけがない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田は嫌な感じも軽蔑の色も一切見せずに承諾してくれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

酒を買いコンビニから出てくると ベジータ並みに木にもたりかかりながら、コンビニのサラダチキンにかぶりついているワイルド山田がいました。

 

 

 

f:id:karamazof_life:20160930130200j:plain

 

 

 

f:id:karamazof_life:20160930130058j:plain

 

 

 

 

 

 

もはやツッコミの余裕もない僕はそんな彼を横目に酒を飲んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこからの山田はすごかったです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通に歩いている女の人数人グループを前に おーーーいと満面の笑みで手を振り無視されたり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コンビニから出てきた女に 今からあそこの店に飲みに行きませんかと誤ってマツモトキヨシを指差したり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は完全に置いてけぼりでした。 彼は失敗を全然恐れていませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はというと、山田があの人行ってください。と言われても 一歩が出ませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「もう、ダメかもしれません。 僕には向いていないのかも。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時山田に言われた一言はまだ心に残っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かに向いていないかもしれない。だがそれがどうした。 僕はあなたより向いていない自信がある。  ただそれは諦める理由にはならない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう言い放ってそう言い放って女のこに声をかけにいきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

卑屈な思いになっていたのは僕だけでした。 周りの目を気にしてばかりで自分の本当にやりたいことや言いたいことは やれず、言えず。 カフェの時だって周りに笑われていたと感じていたのは、僕の単なる思い込みだったかもしれません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

山田は周りは気にしません。 自分が信じたものに向かって努力を惜しみません。たとえ周りがどんな目で彼をみようとも。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は失敗をすることを恐れていました。 まだ失敗もしていないのに。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕も彼みたいになりたい。。!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心のそこからそう思えた瞬間でした。 前へ。 前へ。 僕は今日。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生まれ変わる。。。!!!!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕「ぷ、 プール帰りですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果、話かけた女性からはなんの反応も得られませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ僕は何か大切なものを確かに手にしました。 そんな気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう。   山田さん。 仰げば尊し

おっさんは一人でスイパラに行っても幸せになれるか

先日、某知恵袋でこんな書き込みを見つけました。

 

 

 

 

 

こんにちは。 私、四十代の男性ですが、生粋の甘党でしてスイーツパラダイスなるものに行ってみようかと思います。しかし、一緒に行ってくれるような方が周りにいないため、一人で行くしかないようです。 そこで質問ですが、私のようなものが一人で行っても大丈夫でしょうか。 浮いたりしないでしょうか。  ご意見よろしくお願いします。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それに対する質問がいくつか寄せられており、その全ては質問者の方を励ます内容でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『大丈夫ですよ! 全然浮きません! 私は多い時は仕事帰りに週3、4回通いますよ!ケーキ1ホール丸ごと食べてしまうこともあります。  甘いものでストレス発散です。 笑 』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『全然浮かないですよ。  というかそんなの気にしない方がいいです。 私は店員さんにも顔覚えられてますし。むしろ食べることに集中したいので一人で行きたい派です。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

うん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の意見は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

浮くと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、  浮きます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おそらく店内に足を踏み入れた瞬間、あれ?宇宙かな? と思うほどの無重力感を感じるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:karamazof_life:20160927005439j:plain

 

 

 

 

 

 

 

 

頭を天井にガンガンぶつけまくるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼い女の子に指をさされ、「ねえ。お母さん。 あそこに浮いてるおっさんみたいな風船なに?」と心ない言葉を浴びさせられるでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、この質問者の方。 98%の確率で童貞です。 先に言っておきますが僕はこの方になんの恨みもございません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし現実は残酷です。 スイパラに行きたいと胸を焦がし、しかし周りには一緒に行ってくれる人がいない。意を決して知恵袋で質問。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

残念ながら童貞でしょう。  というかもはや可愛いです。 もし隣で真剣な眼差しでそんな質問をyahoo知恵袋に投稿しているところを見たら 例えおっさんだとしても抱きしめかねません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もしその姿をyoutubeにアップでもしたら、かわいい子犬やかわいい子猫の動画の再生数を一瞬で抜き去り「知恵袋で質問するかわいいおっさんの動画❤️」がyoutubeのトレンドを席巻するでしょう。  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質問者さんは質問する場所を間違えてしまったのです。

もう少し正確に言うと間違った人たちが回答してしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

仕事帰りに週3回スイパラに行ってケーキ1ホール平らげるおっさん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

会社で浮いてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スイパラ入店前にすでに浮いてます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

日常生活で常に浮いている人たち。 言うならばミュウツーです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミュウツーたちが回答してしまったのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミュウツーに 僕、浮いてるかな?と聞いたところで

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いや全然? むしろ沈んで見えるけど? と返されるのがオチです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなミュウツーたちの言葉を鵜呑みにしては危険です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

遠足に持ってたゆかりのおにぎりが実はシャドウボールだった。 なんてことは普通に起こり得ます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

女のこA「キャああああああああああ!! 先生助けてください! おっさん君が弁当にシャドウボールをしまいこんでいます。  きゃああああああああああああああ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先生「おっさん君!!! 落ち着きなさい!!! 落ち着いてすぐにそのシャドウボールを。。 シャドウボールをどうすればいいの!!!!? いったいシャドウボールはどのようにすれば安全なの。。!!? きゃああああああああああ!! 」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

といった感じで大惨事を引き起こしかねない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

別にいいんです。甘いものが好きならスイパラに行けばいいんです。私はそこに反対はしていません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ僕が恐れているのは、yahoo知恵袋で質問してしまうほど繊細なあなたがミュウツーたちの言葉を鵜呑みにして傷ついてしまう可能性があると言うことです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

人の目を気にせず自分のやりたいことをする。 聞こえはいいです。 いや、実際にそれを実行できている方達。素晴らしいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただ、大多数の普通の人たちは周りの目をやはり気にしてしまいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

質問者の方が心配です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元気でしょうか?

 

街で見知らぬ美人に股間を昇竜拳された僕は人類の進化ついて考えた。

 

 

 

 

 

 

 

ある日僕は街を歩いていました。 なんの変哲もない1日が終わろうとしていました。

 

 

 

 

 

 

その1日はそのまま何も無く終わるべきだったのです。

 

 

 

 

 

 

 

しかし事件は起きました。

 

 

 

 

 

 

 

僕の斜め前を歩く女性。 背筋が伸び、歩き方もモデルのようで凛とした印象。

 

 

 

 

 

 

 

丁寧に手入れされた、少しカールがかかった艶のある髪がくるんくるんと楽しそうに彼女の肩の上で跳ねています。

 

 

 

 

 

 

 

 

後ろからみただけで彼女が相当な美人であることがわかりました。

 

 

 

 

 

 

 

ただ僕が彼女に目を奪われたのはその美しさからではなく、腕のスイングからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

もう1回いいます。

 

 

 

 

 

 

腕のスイングです。

 

 

 

 

 

 

 

腕のスイングってなんやねん。 と思われた方。

 

 

 

 

 

 

安心してください。  僕も自分で書きながらかなりの違和感を覚えています。

 

 

 

 

 

 

人間は歩く時に腕を振りますよね。

 

 

 

 

 

 

そう、それは自然の摂理。 学校で習うことも親に教わることもなかったでしょう。

 

 

 

 

 

 

気がついたら僕らは腕をスイングしていたんです。

 

 

 

 

 

 

そんな当たり前なこと。 もはや言及すること自体に違和感を感じてしまうほどの圧倒的な当たり前さ。 日常で意識することなんて皆無です。

 

 

 

 

 

 

しかしそこに僕は目を奪われました。

それほど彼女のスイングは特徴的でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女のスイングの角度は180度近く。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それだけではありません。 歩調に対して腕のスイングが微妙にずれているのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

確かにずれているのです。微妙にですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

もしも彼女のスイングが精密なアナログ時計の機構に組み込まれていたら、1日あたり数分のずれを引き起こすであろう。 それほどの微妙なずれ。

 

 

 

 

 

 

 

 

こんな腕のスイングがこの世界に存在するなんて。。 ていうか腕のスイングって一体なんなんだ。。僕は途方にくれました。

 

 

 

 

 

 

歩くときには歩み出す足と反対側の腕を同じタイミングで前に振り出す。そして同じ側の足が歩み出すタイミングで振り出した腕を後ろに引く。 この時の振り出し、引き戻しの合計角度はおよそ80度である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

意識したことすらない。 当たり前すぎる当たり前が目の前で崩れ去った時の絶望を皆さんは味わったことがありますか?

 

 

 

 

 

 

 

僕は絶望で目の前が真っ暗になりました。

 

 

 

 

 

 

 

700万年前にアフリカで人類が誕生してから人間は進化してきました。人類は600万年の間、アフリカ大陸から出ることはありませんでした。我々人類が今日ほどの文明を築けた一番大きな理由はなんだと思いますか?

 

 

 

 

 

 

 

火を使えるようになったからでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

言葉を覚えたからでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

否。

 

 

 

 

 

 

 

人間がこれほどまでに進化できた理由は、 歩いたからです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

寒冷地域に向かった者は寒さに耐え生き残る為に知恵を絞り進化していきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

野生の食料が十分でない環境に移った者は知恵を絞り農業を覚えました。

 

 

 

 

 

そうして我々の祖先は世界各地で人類全体としての知恵を築きあげていったのです。

 

 

 

 

 

 

そして各地で集落ができ、争いが生まれました。

 

 

 

 

 

 

他の集団との競争の中で生き残るために我々の祖先は知恵を絞りました。

 

 

 

 

 

 

我々の祖先が歩けば歩くほど、人類の生息地帯が拡大するほど、生き残るために構成された組織は拡大しやがて集落や村といった小さな組織から、国といった巨大で、複雑な組織に姿を変えていきました。

 

 

 

 

 

そんな人類の飛躍的な進化を支えた「歩く」という神聖な行為。そしてそれを支えた我々の腕のスイング。

 

 

 

 

 

 

我々のDNAに刻み込まれた腕のスイング。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

試しに腕を一切動かさず、横腹に腕を貼り付け一切の腕のスイングを封印した状態で生活してみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あなたがどんな人気者であろうと、3日以内に変なあだ名をつけられ、いじめられ出すでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

どんな美女でも腕のスイングが皆無な女性とは街を歩けません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言うならば  腕のスイング>>>越えられない壁>>>>>顔=>性格なのです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな当たり前、しかし重要なことを僕は彼女に気がつかされました。

 

 

 

 

 

 

 

と、同時に腹の下でぐつぐつとうごめく醜い欲求に気がつきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

確かめたい。  彼女のスイングを間近で見たい。

 

 

 

 

 

 

 

彼女の腕のスイングが生み出す春うららなそよ風を感じたい。

 

 

 

 

 

 

 

 

いや、ひょっとするとかまいたちのように鋭い旋風が僕を斬りつけるかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

それでもいい、いやそれならばもはや刻まれたい。。

 

 

 

 

 

 

 

我々が疑うこともなかった当たり前を真っ向から否定し、そして人類の新たなる進化の礎を築こうとしている彼女。

 

 

 

 

 

 

 

 

人類の次なる進化への提案。  新世界の歩き。 「the new world walk」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

世界を敵に回しても。人類700万年の歴史に抗ってでも。。。。 なんと途方もない覚悟か。。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女の堂々とした歩き。700万年の人類の歴史に問いかける彼女の一歩、そして一歩。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

乾杯。  そして完敗だよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

微力ながら私もあなたに力を添えたい。 これといった特技はないが、私は右乳首の福毛を3週間以内に必ず復元できる。必ずだ。いつかあなたの役にたつだ。。 ザッ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はう!!!!!??????

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間、僕のエレファントカシマシは彼女の引き戻しのスイングによって 叩きあげられました。

 

 

 

 

 

 

 

 

僕は人生で初めて股間にアッパーを食らいました。

 

 

 

 

 

 

 

いや。。あれはアッパーなんて生易しいものではありませんでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

昇竜拳だ。  ストリートファイターのケンやリュウが繰り出す、必殺技。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

天に拳を衝く(神に拳を向ける)ため禁じられている大技です。

 

 

 

 

 

 

 

彼女のノールック後方昇竜拳。  おそらく彼女は本来の力の30パーセントも出していなかったでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

もし、正面から食らっていたら 僕の棒は木星に突き刺さり、左金玉は火星を貫通した後、土星を爆発させ、右金玉は300億光年先に到達した後、ある恒星の引力軌道にのり、惑星となり文明が生まれるでしょう。それほどの威力。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

振り向いた彼女の顔はすごい形相でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

3億匹の苦虫を噛んだような顔をしていました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕はまるで生後2日のチワワのような目で彼女を見あげました。

 

 

 

 

 

 

 

あの時僕の生物としての戦闘力はコクワガタのメスを下回るほどでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご、ごめんなさい。。ぼくの汚いチワワに触らせてしまって。。。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

彼女は舌うちをし、去っていきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

圧倒的な敗北でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

一撃を喰らった時、僕の頭の中で、遠い場所から響いてきたあの叫び。

 

 

 

 

 

 

 

 

「おとといきやがれ!!  しょおおおおおりゅうけん!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

あれは空耳なんかじゃなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

僕なんかよりもはるか先を歩く、彼女からの確かな叫び。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぼくは自分が虚しくなりました。  ショーウィンドウに映るのはなんとも情けない男の顔。

 

 

 

 

 

 

 

もっとがんばらなくては。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

疼く股間を優しく包みながら、彼女に届くようにしっかりとした声で。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ありがとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

君へ。